テーマ「教育・学習支援」
「SDGs」という言葉は、徐々に定着しつつあるようです。
東日本大震災の被災地では復興を考える視点として、人口減少に悩む離島中山間では地域の見直しの発想として活用しました。イマドキの大学入試では、SDGsが小論文の隠しテーマだったりします。
教育現場での取り組みも進んでいて、起業・実践レベルに進んでいる若者にとって「SDGs」は、日常・常識となっているようです。
◆目次
こちらのリンクをご覧ください。
2030年までに地球全体で取り組み、達成すべき目標が明示されています。
imacocollabo.or.jp
誰一人取り残さない、誰一人見捨てられない社会の実現
◆SDGsを中学生や高校生に伝える時は、こんな言い回しをします。
①現代社会には「格差を産み、拡大するしくみ」がある。
従って「格差を放置」すると、格差は社会全体を蜘蛛の巣のように覆ってしまう。
②格差は意識的に守られることもある
格差社会の上位にいると思っている人にとって、格差は自分を守る「既得権」。
「自己責任」という言葉で格差は正当化され、既得権として守られることも。
③格差は隠されやすく、実際見えにくい
「新しい物差し」を手にしなければ、格差に気付くことは難しい
なぜ「誰一人取り残さない」とわざわざ言わないといけないのか
◆「誰一人取り残さない社会の実現」という言葉に不快感を示す人は多い(笑)
自分を否定されたような気がするそうです。
◆「誰一人取り残さない」を「わざわざ言語化」する理由を考えてもらうと
①「誰一人取り残さない」が、地域・組織にしくみとして存在していることに気付く人があります。
ここから「解決・実践」が生まれます。
②自分の価値観や所属する組織が「誰一人取り残さない」と全く逆であることに気付く人もいます。
ここから「課題発見」に進む場合もあります。
Z世代と言われる若者たち
◆中学生から大学生は現代社会への意識が高い
彼らの学び、起業、実践には、SDGsが意識されています。
若者は「既得権」を持っていません。ですから、純粋に幸福や正義の実現、貧困や格差の解消を願い、その実現を使命感として学びや実践を進めています。
◆ひょっとすると、幸福・正義の実現、貧困や格差の解消は、不可能かもしれない
しかし、不可能であることを理由に、実践・努力を怠ってはいけないと若者たちは言います。
「持続性」とは、不可能であることを理由にしないこと。
完全には達成できなくても、実践・努力を続けることで、希望ある未来を創ることだと言います。
まとめ(誰一人取り残さない)
・格差や貧困は、現代社会のしくみや人間のエゴが生み出したものかもしれない。
・しかし、世の中には、格差や貧困を産まないしくみ、支え合うしくみもある。
・若者たちの中には、社会課題の解決・SDGs実践に純粋に取り組んでいる者が多い。
・幸福、貧困・格差解決の完璧な実現は不可能かもしれないが、それを理由に実践を怠ってはいけない。
・自分のできる範囲で取り残されている人を救い、希望ある未来を創造することが大切。
日本の未来は決して暗くない(笑)
若者を軽んじ、学ぶことの価値を認めない大人から、
若者を守ることがとても大切と感じています。