テーマ「実は住んでいますけど」
先日「秘密のケンミンショー」で、茨城・栃木・群馬三県がまとめて取り上げられていました。
この4月から北関東三県内で暮らしています。初めて暮らしていますが、定住候補地の一つでもあります。
一方「魅力調査」では低評価の常連。あの調査を信じるつもりはないのですが、影響力は感じます。これはこれで「風評被害」ですね(笑)
で、ちょっと考えてみました。
◆目次
東京の定義(あくまで個人の感想です)
広い意味で「東京」というと「東京都」「神奈川県」「埼玉県」「千葉県」あたりを指します(諸説あり)。
「茨城県」「栃木県」「群馬県」は「関東」というニュアンスが強いです。
そうか…北関東三県は「東京」に含まれないんだ(個人の感想です)
北関東三県が低評価な理由「その1」(あくまで個人の感想です)
◆「東京の劣化版」という評価
三県の主要都市には、東京資本の店舗がたくさんあります。
「Parco」や「東急ハンズ」もあります。しかし店舗の場所は渋谷ではありません。
こうした「Parco」「東急ハンズ」などの東京資本が「地方都市感」を醸し出してしまうという逆説。
つまり、北関東三県は「評価基準が東京」=「東京の劣化版」として見下されているような気がします。
北関東三県が低評価な理由「その2」(あくまで個人の感想です)
◆「かつて栄えたけど、どんどん寂れてゆく」という感覚
例えば足利市ですね。「足利学校」という日本最古の総合大学の創設地です。
「栃木県」になってからも「宇都宮市」に続く県内第2位の都市。
しかし、現在は「宇都宮市」「小山市」「栃木市」に続く4位。
元々の中心部である「JR足利駅」「足利市役所」「地元商店街」が寂れていき、「ロードサイド」が栄えるという「地方都市あるある」の典型パターン。そこには「東京資本のチェーン店」や「イ〇ン」が広大な駐車場と共に並び、「地元に雇用ができた」「便利になった」「都会と同じものが買える」と肯定的に受け入れられます。
また北関東には「旧道の宿場町」「明治日本を支えた製糸や織物で栄えた街」「製糸生産地と輸出港横浜を結ぶルート(日本版シルクロード)上で栄えた街」「日本版シルクロードから『西洋文明』を学び『学問』『自由』『民主主義』を導入した街」などがたくさんあります。
こうした街は、明治日本を牽引した中心都市。伝統工芸や教育のレベルが高く、学者からオリンピック選手まで多種多様な人材を輩出しています。
こうした「過去の栄光を基準とした比較」が「地方都市感」を強調してしまうという逆説。「地方都市感」に「人口減少」が追い打ちをかけます。
それぞれの街の「絶対的な魅力」ではなく、「東京」「過去」との比較で「相対評価」されているのが「北関東三県」なのではというのが、個人的仮説。
「その2」に続きます。
写真は「本部町」から見た「伊江島」
沖縄の魅力は「絶対評価」されていますよね。