テーマ「何が正しいのかはわかりませんが…」
2か月以上感染者0だった沖縄で、短期間に感染が広がっています。
そんな中、沖縄時代、お世話になった方が、自社をたたむことになりました。
小さな会社ですが、その会社がなければ、沖縄を舞台とした映画、ドラマ、MVなど芸術作品のいくつかはこの世に産まれなかったと思います。
◆目次
東京スカイツリーを例にしましょう。
地元が東京の人で、東京スカイツリーに「日常的に行く人」は、まずいないと思います。しかし、外国や地方から「観光」で東京を訪れた人の多くは、スカイツリーに行くと思います。
つまり「地元の人の生活の場」と「観光客が訪問する場」とは、基本的に交わらないものです。ですから、お互いに異なる生活圏に入らない、観光・仕事で移動のある方は「地元の方の生活の場」に入らないという発想があればと思うのです。
観光動線と生活動線が交わる場所
この二つが交わってしまう場所が「夜の街」ということなのでしょうか。
個人的にこの表現は好ましくないと考えています。ただ「観光と労働」とが交差する場がとても危険という意味なら、この表現を認めざるを得ません。そして交差する機会は、場所が狭いほど増えると思います。例えば「離島」ですね。そうなると、観光施設も営業自粛という判断に傾くことになります。従業員は地元の人ですから。
もし沖縄に行くなら…
とにかく地元の人との接触を避けることです。
那覇空港からレンタカーで移動する。宿泊はリゾートホテルか、自炊のできるコンドミニアムタイプ。スーパーなどでの買い出しは当然マスク着用。観光は、解放感のあるビーチでのんびりするか、海沿いをドライブして風を感じるかでいかがでしょう。人との交流ではなく、自然と触れ合う旅ですね。
ここで生まれるジレンマ
沖縄の人とのふれあいのない観光が、沖縄の人々の生活を支えることになるか…です。さらに言えば、そういう「ふれあい」が沖縄の旅の魅力なのであって、ここに大きなジレンマを感じます。
しかし、地元の人の安全を守りつつ観光客も満足する「新しい沖縄旅行のスタイル」を考える必要も感じます。例えば、沖縄に来なくても沖縄を感じることができる「仕掛け」。「お取り寄せ」「リモート」で新しい可能性を広げている人はすでに現れています。
来ていただけないと提供できない沖縄の価値もある
一方で「沖縄の価値」は、沖縄に来ないと提供できないものがあります。
冒頭に記したようなお仕事です。であれば「地元の生活動線と交差しないルート」を作り出し、「沖縄という価値を提供するビジネス」を何とか継続できないものかと思います。
もちろん、今すぐではありませんが、再び沖縄の扉が開くことを祈りつつです。