テーマ「人口減少社会における町おこしの課題」
今回の豪雨で被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。
地方には、その土地にしかない美味しいもの、風景、温泉などがあります。数百年単位で守られてきた文化が、伝染病や災害で失われてしまうのは本意ではありません。歴史を紐解けば、伝染病や災害を乗り越えてきた先人の存在があります。その知恵に学びつつ、みんなで復興の応援ができればと思っています。
◆目次
日本の人口減少はいつから??
日本海側の人口は「団塊の世代」出生後、減少する一方であることをご存じでしょうか。
平たく言えば、昭和28~30年をピークとして、日本海側の人口は現在に至るまで減少し続けています。日本海側から流出した人口は、東京・大阪を中心とした太平洋側の都市圏に向かいます。きっかけは、就職と大学進学。高校卒業と同時に、若者は一度地元を離れることが恒常化しているのです。
町おこし三点セット(定番)
「観光・移住・ふるさと納税」です。
要するに、観光客の増加によって地元経済にお金が流入すること、移住者や関係人口の増加による税収増が目的ですね。
ところが、新型コロナ・自然災害によって、観光・旅行はダメージを受けました。移住については、リモートワークという希望がありますが、では提供できる家屋があるかというと、これが難しいです。残ったのはふるさと納税ですね。ただ返礼品が、コロナや災害で被害を受けていなければ良いのですが…。
要するに、「定番の町おこし三点セット」は、「他力本願」な部分が大きいのです。もちろん、それがいけないわけではありません。しかし、他力本願な発想は、持続可能性に欠けることが今回よくわかりました。
これからの町おこしは(個人的意見)
「医療、教育、文化・スポーツ、ネット環境の整備」ではないかと考えています。
これらは「新型コロナの流行」に伴って「切り捨てられたもの」「必要性が再認識されたもの」ですね。これを自治体単位で盛り上げていくという発想です。
まず、地元の人、足元の幸福、暮らしの安心を優先することですよね。
地元の人が笑顔で暮らしているから、旅先に選び、宿泊し、移住につながっていくと感じています。子供中心で考えれば「出産・子育て・教育」に良い環境であること、大人にとっても「仕事、趣味、通信」が充実した環境であること、これが移住の決心を導く要素のような気がします。
とは言っても
地方には地方の現実があって、なかなか難しいことも多いです。
個人的には、西に行くほど難しいと感じています。
そういえば、暮らしやすさランキングで上位となり、移住者を多く迎えているのは、日本海側が多いです。石川・富山・福井あたりが代表で、あと島根も頑張っています。
新型コロナが落ち着いたら、現地調査してみようと思う今日この頃です。