55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

新型コロナがもたらす社会現象のこと(保育園編)

テーマ「新型コロナウィルスについての物語」

 新型コロナウィルスに関する社会問題を、保育園を舞台に創作してみました。

 ケーススタディのためのフィクション考えていただければ幸いです。

 取材に協力していただいた関係者の方々に感謝いたします。

◆目次

 

園児80名の私立保育園

 近隣の保育園では、保育士、園児に感染者が出る中、ここまで感染者なしで過ごしてきた。保護者からの要望や社会的使命から、「登園自粛要請」期間中も、医療従事者・教育関係者などの子供たちを預っていた。また、感染予防策として、サーモグラフィー機器、オゾンガス消毒器、手洗い場の増設などの整備を進めた。

 一方で、保護者がクレーマーと化して騒動を起こしたり、医療従事者の園児は登園禁止にすべきという要望が寄せられることもあった。保育士に感染者が出た近隣の保育園の園長は辞職した。

 

近隣の保育園で園児の感染者が出る

 そんな中、近隣の保育園で園児の感染者が出た。

 家庭内感染で、感染源は祖母(別居)。祖母は旅行・買い物など頻繁に外出を繰り返していた。両親は医療従事者で多忙を極め、止むを得ず祖母に子供を預かってもらうことがあった。感染者の出た保育園の園児はすべて「濃厚接触者」となり、PCR検査を実施している。

 その保育園に「姉」が通っている園児(女児)がいる。

 もし「姉」が陽性の場合、「妹」である園児(女児)は濃厚接触者となる。園児(女児・妹)が濃厚接触者となれば、こちらの園児全員も「濃厚接触者」となりPCR検査の対象となる。

 

最悪の想定

 ①姉が陽性    (近隣の保育園内での「園内感染」)

 ②妹も陽性    (これは「家庭内感染」)

 ③園児に陽性が出る(妹からの感染になるので、これは「園内感染」)

 園内感染の場合、その保育園は休園となり、その間に消毒作業などを実施することになる。同時に、今後の感染防止策を求められる。

 もし保育園でPCR検査の実施、万が一その先で休園となれば、保護者の協力が必要になる。その際、保育士は、保護者の不安や苦情を受け止めることが求められ、園長は、その進退を問われることになる。

 

園長から伝えられたこと

 今は、近隣の保育園での園内感染が起きていないことを祈りつつ、感染予防策を実施しつつ、大人の不安が子供に移行しないように気をつけつつ、通常通り子供たちと一緒に時間を過ごしてください。

 尚、近隣の保育園から陽性が出た時、園長は辞職願を理事会に提出することになっています。

  

 いろいろ理不尽なことが多いと感じます。

 日本社会が、相互に理解し合い、支え合って暮らすにはどうしたら良いのか。

 子供たちが健やかに成長し、幸福を感じるためにはどうしたら良いのか。

 考え込んでしまいます。