定年前に退職した平凡な元会社員の日々

55歳で早期退職しました。健康で文化的なビンボー生活を模索する日々です

おじさんたちのパワハラ

テーマ「おじさんたちの無自覚なパワハラを考える」

 ハラスメントは、絶対にあってはいけないことです。

 おじさんたちもそれを自覚しています。にもかかわらず、後からパワハラと指摘されて狼狽します。

 今日は「パワハラの存在を自覚しているおじさんが無意識にやってしまうパワハラ」について。

◆目次

 

かつて「新人類」と言われたオジサンたち

 「↓」Wikipediaの「新人類」のページを貼っておきます。  ja.wikipedia.org

 「最近の若い者は」というフレーズに「新人類」と名付けたのは栗本慎一郎とか。

 「戦争経験者」から見た「戦争を知らない世代」へのアイロニーだったのかもしれません。戦後の高度経済成長を担った世代が創った「豊かな日本」で、自分の子供が自分と異なる価値観を持つという逆説。その違和感が「新しい人類」とまで言わしめたのかも。

 そんなおじさんたちの小学校時代は「8時だよ全員集合」を見てスイカを爆発させ、「からすの勝手でしょう♪」と歌って親から怒られ、中学時代は「金八先生が理想の先生」という「保護者世代が作ったフィクション」を刷り込まれ、高校では「スクールウォーズ」にはまって部活に燃える硬派な学校生活を送るか、「おニャン子クラブとんねるず」に憧れてナンパに進むか、サザンオールスターズを聞きながら湘南に向かうか…。いわゆるサブカルチャー」の洗礼を受け、「オタク」「テクノ」「サーファー」「ヤンキー」「ネアカ」「ネクラ」などの言葉で分類された世代です。

 ちなみに大学受験は難易度を増して「一浪当然」の時代。代ゼミ河合塾駿台に名物講師が輩出し「予備校文化」が花開いた時代でもありませんた。

 

おじさんたちの価値観

 上の世代が持つ「組織への忠誠心」「男は家庭より仕事が優先」「飲みにケーション」「団体行動」「上意下達」という価値観を理解できます。そういう環境で育ってきましたから。

 一方で、上の世代の価値観に疑問を持ち、「仕事で出世よりプライベートの充実」「仕事より家庭」「公共より個」という意識も持っていました。

 つまり、相反する価値観を持ち合わせていると言えるでしょう。身についているのは「古い価値観」、頭で理解しているのは「新しい価値観」。ただ、そのどちらが「本当の自分」なのかは曖昧です。

f:id:ojisann52:20200703170109j:plain

出世を望んだおじさんたち

 同世代で「自分は出世する」と宣言した人間に、その理由を尋ねると「トップになって理想の会社、世の中を実現したい」と言いました。「新人類=個人主義」と言われていますが「立身出世での自己実現」を望んでいるわけではありません。「上の世代の価値観」「現代社会のシステムへの疑問」から、これを改善したいという「使命感」が出世の動機です。

 彼らは、上の世代に対して「面従腹背」しながら仕事に励み、「おじさん」と言われる年齢になって、自分の使命を果たすことができるポジションに就きます。

 

無自覚なパワハラの構造

 おじさんたちは、頭では「パワハラ」を理解しています。上の世代に比べれば「個人主義」で「部下の気持ちがわかる」と思っています。また、評価の一つに「面倒見の良さ」というキーワードが生まれました。トップに就いたおじさんは、「面倒見の良い上司」として「若き日の自分が頂いた理想の実現」を目指します。しかし、ここにワナがあります。

 おじさんは、上の世代・古い価値観と比べれば「個人主義」でも、下の世代・新しい価値観から見れば「仕事主義」なのです。身に付いた仕事のやり方は「上意下達」「トップダウン方式。しかも「面倒見の良い上司」として部下に指示する仕事のやり方は「自分の成功体験」に過ぎません。

 つまり、部下からは「仕事主義の上司が、トップダウンで自分の成功体験を押し付けてくる」と見られているのです。しかし、おじさんはそのことに気付きません。しかも使命感に燃えるおじさんほど、トップはチームの先頭に立ってリードするという思い込みを持っています。しかし、そんな上司に部下はついてきません。こうして、事件の種は蒔かれていくのです。

 

 なんか長くなってしまいました…。

 気が向けば近々に続きをと思います。