テーマ「転職相談でいつもお答えすること」
私自身の転職は2度。民間~公務員~民間。
真ん中の公務員時代は転勤ばかり(東京~関東~関西~東北~東京~沖縄~東京)で、ここまで地域を跨ぐと転職に近い感覚になります。
自分の経歴を自分から言うことはないのですが、「新しく来る人の情報」は職場の話題。赴任の挨拶前にはみんな知っているというのが日常。そんなわけで、「転職相談」を受けることもしばしばでした。
◆目次
転職でどんな成功を手に入れたいのか
「転職での成功」を、「給与アップ」「キャリアアップ」「やりがいアップ」と定義します。そうなると、私も含め、私の周囲に転職での成功例は決して多くはありません。
ただ、転職には「家族の問題の解決」「個人の幸福の実現」という動機もあります。
そして「家族との時間アップ」「全体的な幸福度アップ」の実現となれば、私も含めて成功例となります。
そんなわけで、まず「転職で手に入れたい成功とは何か」を問うようにしています。
基本的に転職はお勧めしない
転職して「給与」「キャリア」「やりがい」すべてがアップするとは限りません。
特に、年を取れば取るほど揃いにくいです。
もちろん、どれか一つがアップするなら、他のことは…というならば、覚悟を決めて転職するのも良いでしょう。ただし「給与・キャリア・やりがい」の比較基準は「転職前に勤めていた会社」になります。
アップした部分は良いのですが、ダウンした部分については、覚悟を決めていても結構こたえるみたいです。
転職先で待っていること
まずは、周囲からの「お手並み拝見」です。
私の場合は、転勤・異動先でこの洗礼を浴びました。
この「お手並み拝見期間」で大切なのは、対人関係スキル。早めに職場に行く、挨拶をする、謙虚に教えを乞う、爪を隠す…ですね。専門性を求められての転職であっても、その部分は抑え、人間関係の構築優先です。
すでに出来上がっている関係性に無理やり入る必要はありません。扉の鍵は転職先の人が持っているわけですから、開けてくれるのを待つのが私のパターンでした。これは、地方都市への転勤、田舎暮らしでも共通です。
対人スキル発動のきっかけは、新しい職場の仕事の手順や事務処理を尋ねることから。わからないことを質問して、その職場のルーティンに馴染み、可愛がってもらうことがポイント。そんなわけで、部署内で総務的なポジションをしている方にはちょっと親切にしていました。
転職してボロボロになる人もいる
私もそんな転職を経験しました。最後の職場ですね。
公務員から民間に転職すると、そこには「公務員が嫌いな人」がいました。
そして「公務員は無能」という先入観を崩すだけの能力がなかった私の未熟さがボロボロの原因です。
とは言え、「50歳を超えると、周囲から厳しい指摘を受けることがなくなり、裸の王様になりやすい」わけで、「無能のご指摘」は謙虚に受け止めています。もちろん反論や誤解を解くという言動はしませんでした。仕事の専門性にはある程度の経験があり、プランもありましたが、そういう状況で進めることは難しかったです。そうなると今度は「月給泥棒」になるわけで、この時期はとてもしんどかったです。
転職・転勤先で上手くいくにはどうしたら良いか。
続きは次回に。