テーマ「巨人ファンです」
物心ついた時は「ジャイアンツV9」の真っ最中。
柴田・土井・高田、王・長嶋・末次、黒江・森・堀内・高橋一三の世代です。
野球少年のほとんどが巨人ファンだった時代の生き残り。その後、何度か巨人(ナ〇ツネ)が嫌になり、ファンを辞めようと思ったこともあるのですが、やっぱり巨人ファンを辞めることはできませんでした。
岡本選手、吉川選手の登場
しばらく遠ざかっていた野球観戦に戻ってきたのは、この二人の登場から。
高橋監督の時代、勝敗に関しては大きな期待はできませんでしたが、この二人から感じるワクワク感が野球観戦に私を引き戻してくれました。
昔々のジャイアンツには、王のホームラン、長嶋のタイムリーという打撃の魅力だけでなく、土井・黒江のダブルプレー、レフト線の二塁打をシングルヒットにしてしまう高田の外野守備、バント職人土井、柴田の盗塁、堀内の牽制やバント処理など、走攻守・大技小技、全てに見逃せない瞬間がありました。もちろんキャッチャー森のインサイドワークやバントシフト、牧野ヘッドコーチの戦術も見どころでした。
そういう魅力が、ジャイアンツからなくなって久しかったですね。
でも、そのワクワク感を思い出したのが、岡本、吉川だったのです。
ジャイアンツの魅力が他球団に移っていった頃
広岡・森監督時代のライオンズですね。
辻・石毛の二遊間、強肩揃いの外野陣、伊東捕手のインサイドワークなど、あれは完全にかつての巨人の野球でしたね。そんなわけで、広岡西武と藤田巨人の日本シリーズの興奮は、なかなか忘れがたいものがあります。
あとは、落合監督時代のドラゴンズ。
荒木・井端の二遊間、英智など強肩外野陣、捕手谷繁には、ワクワク感がありました。
もちろん、巨人にもそういう時代はありました。
仁志・二岡の二遊間に、松井・高橋・清水の外野陣だった頃ですね。ただ、やっぱり打撃に偏っています。そういう時は、勝てば楽しいです。しかし、エラーとか走塁ミスとかで負けた時の虚しさ、失望感が大きくて、ちょっと巨人が嫌いになります。
個人的には、野村ヤクルト、森西武、落合ドラゴンズを応援したくなりましたし、ロッテのショート小坂選手はなぜジャイアンツではないのか(後に移籍しましたが)と思ったりしていました。
楽しみが多いです。少し前に比べると走攻守のバランスあって、見逃したくないと感じるプレーが多いです。
今日の「石川~代走増田~湯浅~吉川」で逆転という展開も、たまらないですね。
これを、試合開始から終了まで、テレビ中継で見ることができる幸せ。
打球音、キャッチング音も楽しみつつ、淹れたてのコーヒーを飲みつつ観戦する。
この昭和的幸福感が、退職生活の醍醐味なのかもしれません。