55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

昨日の地震と10年前の記憶と

北関東でも、やばい地鳴りと揺れとを感じました。

時間にすれば約1分。

ちなみに、東日本大震災の時は約6分。

地鳴りがして、弱い揺れがあって、徐々に揺れが多きくなる。

普通ならそろそろ止むかな…というタイミングで大きな揺れが来たんですね。

 

大きな視点で見れば、この範囲と規模で死者が出ていない(現時点)というのは、建築中心に防災が徹底して来たと言えるでしょう。耐震基準って大事なんです。耐震補強工事に予算をつけてほしいものです。

 

小さな視点は、やはり被災された方の気持ちのこと。

10年前の経験をもとに力強く進める人もいれば、10年前のトラウマが蘇ってしまう人もいます。ひょっとすると、昨日の地震で10年前のことがトラウマになってしまう人が出るかもしれません。

まず部屋を片付けましょう。とりあえず倒れたものを起こしましょう。心に余裕があれば、床に落ちたものを拾っておきましょう。

何もなかった人は、掃除しましょう。今日は天気も良いですから換気しても良いですね。

身も心も腰が抜けてしまった人は、部屋はそのままでいいので、着替えを持って旅行にでかけましょう。花巻温泉とか鳴子温泉あたりの「自炊宿」はいかがですか。

JRは運休が多いようですが、高速バスと飛行機はだいじょうぶです。瀬戸内あたりで少しのんびりしてください。

 

何でも自分で解決しようと無意識に思い込んでいませんか。

困りごとって、言葉にすること、人に伝えることが難しいんですね。

まず、暖かいコーヒーを飲んでください。

いろんなことは、それからで良いですから。

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自粛疲れとから揚げ

テーマ「新型コロナの日々」

 今月末締切の原稿を早々に完成させました。

 先日、校了の連絡があってホッとしたところ。

 編集者ってすばらしく優秀ですね。本当に助けられました。

目次

ひたすら自炊の日々

 4月以降、在宅時の自炊率は100%近いです。

 料理自体は好きなこと×節約生活=自炊は苦ではありません。

 好きな時に、好きなものを食べることができる生活にも満足。

 最近は炊飯器で煮込み料理も試みています。

 

移住予定の松本で「山賊焼き」を食す

 発祥は「塩尻」らしいのですが、松本で食べました。

 お弁当にしてもらってホテルでもそもそと食べましたが、美味しかったですね。

 翌日は「から揚げ」も。味も量も満足でした(笑)

 

自粛疲れ??

 今月に入ってから、口が「から揚げ」になってしまったようです。

 そうなると、自炊が精神的にしんどくなるんですね。

 自宅で「揚げ物」にも抵抗がありますし・・・

 これが「自粛疲れ」なのかもしれません。

 

「から揚げ」は北関東の名物でもある

 というわけで、調べてみると出てくる出てくる(笑)

 「バナナマンのせっかくグルメ」にも出てくる。

 専門店、食堂の名物、肉屋の総菜、そしてメガ盛りまで

 早速近所のお店に行き、お弁当にしてもらいました。

 

一番おいしいのは人に作ってもらった料理

 揚げ物って、何であんなに美味しいのでしょうか(笑)

 食事が「食べるだけで終わる」ってのも幸福。

 これから「北関東のから揚げ」少し探検してみたいと思います。

 もちろん、弁当限定で。という、どうでもいいお話。

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               (うまいっす)


 

早期退職してよかったこと

テーマ「早期退職の日々」

 気が付けば、早期退職してまもなく1年です。

 社会人生活はバブルと共に始まり、早期退職生活はコロナと共にスタート。

 この間30年少しですが…価値観を何度再構築すればいいのでしょうかね(笑)

目次

異なる価値観の間に挟まれることがなくなる

 人によって価値観が異なるのは当たり前です。

 しかし、それは時に「対立」を招きます。

 この時、「中立」でいると、なぜか「対立」に巻き込まれるんですね(笑)。

 最終的には「中立」の人間が、すべての人から「敵視」されます。

 

荷物を降ろせる

 他者の価値観、世代の価値観などなどから解放されます。

 それまで「自分のもの」だと思っていた考えが、自分のものではないことにも気付けます。

 「自分の欲望とは他者の欲望である」ということですね(笑)。

 自分にも、他者にも「期待」しなくていいんです。もちろん、期待に応える必要もありません。

 

俯瞰的になってくる??

 今まで「大事」と思ってきたことが、どうでもよくなります。 

 「大事」だった根拠は…たぶん「利害関係」ですね。

 利害関係から離れると、矛盾や対立も受け容れることができます。

 俗世間から離れるって、こういう感じなのでしょうね。

 

まとめ

 日本を「いつまでも働ける社会」にすることも大事ですけど、日本を「いつでもリタイアできる社会」にすることも大事ですね。

 そうじゃないと「次の世代」「新しい価値観」が埋もれてしまいます。

 この方が、国家的損失を招くような気がします。

 というわけで、今日も穏やかに過ごしたいと思います。

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大学受験のお手伝い

テーマ「学習支援」

 お仕事のための原稿を書くことで精一杯の日常になってきました。

 ただ、学ぶことがたくさんあって、とても面白いです。

 一方で、高校生の大学受験のお手伝いも進んでいます。

 小論文のテーマを深めるためのワークと、文章のアドバイスです。

◆目次

頭でわかっても、伝えることが上手くいかないのはなぜか??

 古い価値観で、新しい発想を理解・思考・言語化するって難しいんですね。

 「ポスト構造主義」の難しさは「構造主義の枠組み」の中で、ポスト構造主義について考え、思考し、表現することにあると言われていますが、それと同じ。

 頭の中に「創造的な問題解決」があっても、それを実現するための価値観、言葉がないと、小論文に書けないんですね。

封建制度パターナリズムの価値観の中で生きてきた世代

 私なんかは完全にこの世代(笑)

 いじめ・暴力、パワハラ・セクハラ、リーダーシップとはパターナリズム…という価値観に疑問を持ちつつも、これに耐える、乗り越える、あしらうのが道徳だった時代。俗に言う「体育会的」なものが価値であり、誇りでした。

 学校で「部活動」が奨励された背景には、体育会的封建社会の経験が、企業への就職活動で評価されるという、まぁ、そういうことだったんですね(ちょっと悪く言い過ぎですが)。工業社会によくある現象です。

小論文で悩む人たちと失言と

 古い価値観と古い言葉で現代社会を語ることは難しいです。

 例えば「ジェンダー」について、頭では理解できていても、それを言葉で他者に伝えることはできません。ジェンダーについて、言葉で相手に伝え相互理解を得るためには、新しい価値観と新しい言語とを共通することが前提です。

 高校生から元総理大臣なる人物まで、ある意味で共通するのは、たぶん頭ではみんなわかっていて、自分ではそう表現し理解してもらったと思っていること。

 でもごめんなさい、自戒を込めて言いますが、それが「つもり」なんですね。

 学問の世界では、それは認められないんです。

新しいワインは新しい革袋に 

 受験生は高校を離れて、学問の正解へ。

 私は、組織を離れて、個人の世界へ。

 そこで求められるのは、新しい価値観と新しい言語。

 学問と個人の世界の共有。そして相互理解。

 というわけで、仕事に戻ります。

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沖縄の夕日

テーマ「沖縄移住の思い出」

 

 お仕事で、久しぶりに外出しました。

 帰宅時、車の進行方向の正面に太陽が来たんですね。

 ダッシュボードからサングラスを取り出して、改めて夕日を見ると・・・

 「夕日って、こんなに小さかったか???」という思いに駆られました。

 

 そう、沖縄の夕日はとても大きく、まぶしく、美しいんですね。

 沖縄の夕日を初めて実感を伴って見たのは、北谷の海岸だったかな??

 古宇利島、国頭村、辺戸岬からの夕日も思い出しました。

 

 今日は、そんな思い出。

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利益衡量の発想でオリンピックを考えてみる

テーマ「オリンピックとコロナと」

 昨日の続きです。 

ojisann5560.hatenadiary.com

  東京オリンピックを中止と仮定すると、過日の「森氏の発言とそれに対する対応」は「実施の分岐点」「中止の決定打」という評価になりそうです。それは、現代社会の最終決定は「マーケティング」によってなされるからです。

 悪意のある表現で言えば「世論・感情論」「当事者ではない人の多数決」で決まるということですね。そして「本当の理由や原因」は歴史の中に埋もれてしまい、次代に引き継がれないのです…。

目次

因果の逆転

 「コロナ終息を人類の勝利としてオリンピックを開催する」と言います。

 「オリンピックを開催することでコロナに勝つ」は、論理的に破綻しています。こうなると精神論。「no go」の決断ができなくなります。

 判断の基準として「オリンピックの開催によって、コロナが拡大する」という仮説が解決できないならば、中止に傾くと思います。「死者が増える」「特別な才能を持ったアスリートがコロナに感染し、その後遺症によって才能を失う」ことは、人道的にあってはならないからです。 

オリンピックするなら

 オリンピック実施とコロナ対策を両立するなら、それぞれのために「自由の制限」をかける必要があります。ただし「リスク0」はありえません。選手・スタッフ・運営・観客から感染者・死者が出る可能性を理解して参加してもらうしかありません。この部分は、個人で対策してもらうことになります。運営は、この事態に対応してくれる「保険」を探すことになります。

中止するなら

 キャンセル料です。中止で食えなくなる人、経営が傾く企業はあるわけで、それを「コロナだから」で済ませることはできません。ここまで来たら「判断が遅れたこと」

に責任が生じます。延期による追加費用を、中止によるキャンセル料に転換できればいいのですけどね。

ケーススタディ

 昨日書いた「プランA/B/C」が出そろったところで、比較します。

 オリンピックの実施=コロナの終息が長引くことによるリスクと、オリンピック実施によるベネフィットの比較。オリンピック中止によるリスクと、コロナ対策を優先することのベネフィットの比較。などなど、すべて試算して比較します。

 これは民間のシンクタンクに依頼することになりますね。すごいお値段になりそうですけど(笑)。こういうことに富岳使えないんですかね。

 というか、使っていると思いますけど(笑)。

公務員のお仕事

 昔々、公務員のお仕事は上記のケーススタディの日々でした。

 その中で、判断基準を探し、決定~実行するってことですね。

 判断基準は、「公共性×未来×生命の尊厳」でした。この3つは結構矛盾・対立するのですが、そういう時は「即効性のある対処×問題の根源的解決」で対応していました。

 それが変わってきたのは、小泉内閣あたりからです。

 小泉政権は、政治に「マーケティング」を持ち込みました。

 つまり「世論重視」なんですね。そして行政の決定権が政治家に移行していきます。

 ここが大事で(笑)、政治に移行するなら、議会で「利益衡量の審議・判断」があるはずですが、「政治家」に移行するので恣意的な決定が増えるのです(笑)。

 公務員・行政の判断基準には「未来」が入っていました。しかし、選挙の投票率が下がり、高齢者の票が強くなると、それが「マーケティングの結果」と見なされ、あらゆる決定から「未来」が失われていきます。

個人的ボヤキ

 というわけで、今はある意味で「政治家の天国」。それを支えているのは、政治家と同世代の富裕層(笑)。

 割を食っているのは、生命と未来に関するお仕事。医療従事者・福祉・介護・教育・科学ですね。格差が進み、生活に余裕がなくなってくると、芸術・エンタメへの風当たりが強くなります。

 ちなみに、日本は「観光とサブカルチャーを基幹産業にするとのことなので、この分野の風当たりはあまりない。

 若者よ、選挙に行こう! 投票権を18歳にしたのはそういうことなんです(笑)

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コロナかオリンピックか(利益衡量の問い)

テーマ「利益衡量」

 トロッコ問題をご存じですか?

 線路の保守作業中、何かの手違いで電車がやってきた。

 このままだと5名の保守作業員は亡くなってしまう。

 救うためには、あなたの目の前にあるポイントレバーを操作して、待機線に電車を誘導すればよい。

 ただし、待機線にも3名の保守作業員がいる。レバーを操作すれば3名が亡くなる。

 さて、あなたはどうしますか??

 という問題です(人数や設定などはバリエーションがありますが)

◆目次

同じパターンの問題

①大きな災害があって、住民は近所の体育館に避難しています。

 避難者は200名。そこに150人分の食料が届きました。

 さて、どうすればよいでしょう。

②事故があって3名が大きな怪我をし、輸血が必要です。

 しかし、輸血用の血液が2名分しかありません。

 さて、どうすればよいでしょう。

感染症パンデミックが発生し、世界中でたくさんの方が亡くなっています。

 夏にはオリンピックが開催予定で、世界中の人々が集まってきます。

 さて、どうすればよいでしょう。

④美しい海のある過疎の村に、大規模なリゾート開発計画がもたらされました。

 大規模リゾートは、過疎の村に雇用・税収・観光をもたらします。

 しかし、美しい海の一部は埋め立てられ、また今まで村民が自由に使っていた海岸線の一部は観光客専用になります。

 さて、どうすればよいでしょう。

これらは「利益衡量」の問題

 「対立する利益を比較して、最も大きな利益をもたらすという判断を下す」のが「利益衡量」です。

 これは「論理思考」であると同時に「最高善の実現」という倫理規範の実践でもあります。

 で、公務員のお仕事の多くは「利益衡量」です。

 あちらが立てばこちらが立たず。どう動いても批判とクレームは必須。

 俗に言う「正解がない」というジャンルで、そこでは「最善解」「納得解」が求められる…というのが現在の一般論です。

「利益衡量」の正解?!

 「正解がない」が一般論ですが、実は正解があります。

 「最も大きな利益をもたらす」=「最高善の実現」が正解なんです。

 150人分の食料を200名に分割し直して配布する。

 2人分の血液で3人を救う方法を考える。

 パンデミックの終息とオリンピック実施を両立する。

 「美しい海の保存」と「雇用や観光」とを兼ね備えたリゾート計画として練り直す…

 が正解なんですね(笑)

 これをプランAとします。

 で、「利益衡量問題」への対応は、プランAの実現の方法を全力で考えることから。

 一番最悪なのは、正解がないと言って思考停止すること。

 「200名に対して150人の食糧しかない。これでは平等・公平な配布はできないし、届かなかった50名が不満を持つから、一切食料を配らない。これが平等・公平だ」

 「重傷者3名のうち、若い人から処置しよう」もダメ。これは医師の個人的価値観による判断。命と人権を「年齢」で決めている上、確実に1名が犠牲になってしまいます。

現場では

 プランA(最高善の実現)を練り直していると思います。

 ただし、プランAチームが提出する課題をベースに、プランB・C(最善解・納得解)が水面下で進んでいるはずです。

 最終的には「プランA~Cの利益衡量」によって決定されるはず。

 ちなみに、プランBCの難しさは「撤退プラン」を含むこと。

 誰が「しんがり」をつとめるかなんです。

 

 続く・・・ 

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